fc2ブログ

無い物は造るしかない

現在進行中の49ccエンジンですが
昨年ピストンとヘッドの加工は終わっています。

なぜ組まないのかと言うとハイコンプ仕様に
拘ったのでピストンとバルブのクリアランスが
確保出来なかったんです。

普通なら、そこで御終いですがバルブシートを
2ミリ追い込んでハイカムを使える仕様にしました。

そうなるとすぐに組みたかったんですが
2ミリもバルブを追い込むと自動的に
バルブスプリングが2ミリ余裕こいて
ユルユルになってしまいます。

当然バルブを引っ張る力は落ちまして
高回転を回すのは危険です。

その後もイロイロ対策を考えていたんですよ。

スプリングの下に厚いシートを入れて
底上げするとかリテーナーにシートを噛ますとか
考えていましたが、どうもデメリットが気になり
進んでいませんでした。

今回プチ作業場が完成して、旋盤も復活しているので
少し手の込んだ物を造って、この問題をクリアします。

まずは、物を造るには正確な測定からなので
部品を測定します。
コッター
この角度は重要です。

そして材料を切り出します。
材料を切る
Φ25のアルミの切断は大変です。

2個で30分掛かりました(汗)

そして、アルミリテーナー完成です。
完成
旋盤のグリスが着いていて汚いですが
マズマズの出来です。

スプリングを嵌めてみました。
130330_1858~01
横から見ると良く分かりますが追い込んだ分だけ
スプリングの当り面を下げています。

だからスプリングがノーマルサイズでも
緩くならないし強化品も探し易いです。

試しにコッターで吊ってみました。
130330_1900~01
当たり前ですが落ちないですね。

バルブの突き出し量も普通になっています。
130330_1901~01
何とか組めそうですね。

アルミリテーナーが欲しいだけなら
買えば済みますが、厚みの違う物は
売っていません。

だから無い物は造るしかないのです。

にほんブログ村 バイクブログ 4MINIへ ←たまにはプチプチどうですか?
スポンサーサイト



theme : カスタム
genre : 車・バイク

comment

Secret

リンク
月別アーカイブ